背中・腰の痛み
背中・腰の痛み

背中や腰の痛みは、日常生活の中で多くの方が経験する身近な症状です。
しかしその原因は、単なる筋肉疲労による一時的なものから、神経の圧迫や骨の変形、加齢による変化など、さまざまな要因が複雑に関係しています。
特に近年では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、猫背や前かがみ姿勢が習慣化し、背中や腰に慢性的な負担がかかるケースが増えています。さらに運動不足による筋力低下が重なることで、痛みが慢性化しやすくなります。
また、中高年以降では椎間板や関節の変性、骨粗鬆症などの影響も加わり、軽い動作でも痛みが出たり、症状が長引いたりすることがあります。
背中や腰の痛みは「よくある症状」として見過ごされがちですが、なかには早期の対応が重要な疾患が隠れている場合もあります。違和感や軽い痛みの段階で適切な評価と治療を行うことが、症状の悪化や長期化を防ぐうえで非常に重要です。
当院では、寝屋川市を中心に地域密着型の整形外科として、腰背部疾患の診断・治療・リハビリテーションを行っております。症状の原因を丁寧に評価したうえで、お一人おひとりに適した治療をご提案いたします。
これらの症状は、筋肉だけでなく背骨や神経、関節の異常が関係している可能性があります。症状が続く場合や徐々に悪化している場合は、早めの受診をおすすめします。
転倒や尻もちなどの外傷、あるいは骨粗鬆症によって背骨が押しつぶされることで起こる骨折です。特に高齢の方に多く、日常生活の中での軽微な動作(くしゃみや物を持ち上げる動作など)でも発症することがあります。急激な強い背中や腰の痛みが特徴で、寝返りや立ち上がりなどの動作で痛みが増強します。放置すると背中が丸くなるなど姿勢の変化を招くこともあります。
治療
安静を基本とし、コルセットによる固定や鎮痛薬による痛みの管理を行います。骨粗鬆症の評価と治療も重要です。
肋骨骨折とは、胸部にある肋骨が折れる外傷です。転倒や打撲、交通事故、スポーツ外傷などによって起こることが多く、高齢者では軽い転倒や咳をきっかけに骨折することもあります。特に骨粗鬆症がある方では、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。
症状としては、胸や脇腹の痛みが特徴で、深呼吸や咳、寝返り、体をひねる動作で痛みが強くなります。骨折部位を押さえると強い痛みがあり、呼吸時痛のため深く息を吸えなくなることもあります。
複数本の骨折や強い外傷では、気胸や血胸など胸腔内の損傷を伴う場合もあるため注意が必要です。
治療
基本的に保存療法となり、安静、消炎鎮痛剤、湿布などによって痛みをコントロールします。痛みを我慢して呼吸が浅くなると肺炎の原因となることもあるため、適切な疼痛管理が重要です。
変形性腰椎症とは、加齢や長年の負担によって腰椎や椎間板が変性し、腰痛や下肢症状を引き起こす病気です。中高年以降に多くみられる代表的な腰の疾患で、腰痛の原因として非常に多くみられます。加齢に伴って椎間板の弾力性が低下し、骨棘形成(骨のとげのような変化)や関節の変形が起こります。その結果、腰痛や神経圧迫症状が生じます。
症状としては、慢性的な腰痛、立ち上がり時の痛み、長時間の立位や歩行での痛みなどがあります。進行すると、お尻から足にかけてのしびれや痛みを伴うこともあります。朝起きた直後や長時間同じ姿勢を続けた後に腰が固まりやすいことも特徴です。
治療
消炎鎮痛剤、湿布、リハビリテーション、運動療法などの保存的治療が中心です。体幹筋力を維持し、腰への負担を減らすことが重要です。症状が強い場合にはブロック注射を行うこともあります。
急性腰痛症とは、いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる状態で、突然強い腰痛が出現する病気です。重い物を持ち上げた時だけでなく、くしゃみや立ち上がり動作など些細な動作をきっかけに発症することもあります。筋肉や筋膜、靭帯、椎間関節などに急激な負担がかかることで炎症が起こり、強い痛みを生じると考えられています。
症状としては、突然の強い腰痛により動けなくなることもあり、寝返りや立ち上がりが困難になる場合があります。多くは腰部に限局した痛みですが、症状によってはお尻や太ももに痛みを伴うこともあります。通常は数日から数週間で改善することが多いですが、無理に動いたり繰り返したりすると慢性腰痛へ移行する場合があります。
治療
痛みが強い急性期には無理をせず安静を保ち、消炎鎮痛剤や湿布を使用します。近年では過度な安静よりも、痛みの範囲内で適度に動くことが回復に有効とされています。症状に応じてリハビリテーションを行い、再発予防を目指します。
加齢に伴う変化により神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される疾患です。
腰の痛みに加え、足のしびれやだるさ、歩きにくさが現れます。
特徴的な症状として、歩いていると症状が悪化し、少し休むと楽になる「間欠性跛行」があります。
治療
内服薬やリハビリテーションを中心に行い、日常生活への影響が大きい場合には手術治療を検討します。
本来やわらかいはずの靱帯が骨のように硬くなることで、脊髄や神経を圧迫する疾患です。
症状は首や背中の痛みに加え、手足のしびれ、動かしにくさ、歩行障害などが徐々に進行することがあります。進行性の病気であるため、早期発見と適切な経過観察が重要です。
治療
軽症の場合は経過観察や保存療法を行い、神経症状が進行する場合には手術治療が検討されます。
腰の椎間板が突出し、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれ、痛みを引き起こします。
特に前かがみの姿勢や重い物を持つ動作で症状が悪化しやすい傾向があります。
症状は腰だけでなく、お尻から足にかけて広がることがあり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
治療
薬物療法、リハビリテーション、神経ブロック注射などの保存療法を行い、多くの方は手術を行わずに改善します。
明確な原因が特定できない慢性的な腰の痛みを指し、いわゆる「慢性腰痛」と呼ばれる状態です。
姿勢の乱れや筋力低下、運動不足、ストレスなど複数の要因が関与していることが多く、生活習慣と密接に関係しています。
長期間にわたり痛みが続くことで、活動量の低下やさらなる筋力低下を招き、悪循環に陥ることもあります。
治療
運動療法や姿勢指導、生活習慣の改善を中心に、必要に応じて薬物療法を併用します。
骨盤にある仙腸関節に炎症が起こることで、腰やお尻周囲に痛みが生じます。
片側に痛みが出ることが多く、長時間の同一姿勢や動き始めに痛みを感じやすいのが特徴です。
妊娠・出産後の女性や、スポーツによる負荷がきっかけとなることもあります。
治療
安静、薬物療法、リハビリテーションを行い、関節への負担軽減と機能改善を図ります。
背中や腰の痛みは、日常の姿勢や動作の積み重ねによって生じることが多く、適切なケアを行うことで改善が期待できるケースも多くあります。
一方で、神経の圧迫や骨の変形などが関係している場合には、自己判断での対処だけでは十分な改善が得られないこともあります。
当院では、丁寧な問診と診察に加え、必要に応じて画像検査などを行い、症状の原因を的確に評価いたします。そのうえで、薬物療法、リハビリテーション、生活指導などを組み合わせ、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案いたします。
また、痛みの軽減だけでなく、再発予防や身体機能の改善にも重点を置き、日常生活をより快適に過ごしていただけるようサポートいたします。
「年齢のせいだから仕方がない」「そのうち良くなるだろう」と我慢せず、気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。
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